人々を惹きつけるアイデアで、商品やイベントをトータルアドバイス
これまで手がけてきた商品やイベントは、レシピやイベント内容はもちろんのこと、キャッチコピー・チラシやパッケージのデザイン構想・広報戦略までトータルでアドバイスを行ってきました。
そして、その時々の社会背景やトレンドを熟考し、二番煎じではないオリジナルメニュー・オリジナルイベントの開発をお手伝いし、多くの方にご支持いただけました。
人々を惹きつける商品やイベントを生む原点となっているのは、私自身が歩んできた人生の経験と記憶であると感じています。
日本でジビエの仕事に携わる前から「おいしい」が大好きで、「未知の食を体験すること」への探究心は誰よりもありました。
未知の国の食堂や市場、食材店、スーパーマーケットなど、「ローカルな食文化」を体験することが旅の目的の一つ。地元の人が食べている食事を見ては、指差しで注文したり、調味料やスパイスは辞書片手に使い方を教わる。
「この料理を学びたい」「この調味料の作り方を知りたい」と思ったら、直談判して製造工程や調理方を学ばせてもらってきました。それはジビエや各国の料理だけに限らず、ジャムやチャツネ、マスタードなど加工品までを学んできました。
それらの経験や体験が、記憶や知識として蓄積され、今のスタイルを作っています。
世界各国のジビエやローカルな食文化、生活習慣の体験により蓄積されたアイディアやノウハウがたくさん詰まった引き出しから、みなさまの課題や理想にぴったりな商品・イベントをアドバイスいたします。
「誰に」「どこで」「どのくらい」ジビエを売りたいのか聞き取りをさせていただいてから、最終目標に合わせた商品開発のアドバイスを行います。また、途中まで完成している商品についても、コスト計算やメディア活用なども含めてブラッシュアップ。これまで手がけた成功事例のノウハウから、注目されて売れる商品に仕上げていきます。
近年は様々なイベントが乱立し、差別化と集客が難しくなっています。イベントを行う真の目的をきちんと明確した上でイベント内容を練り、さらに、幅広く集客を行うためにはメディアに取り上げていただくことも重要ですので、話題性やトレンド感のある企画をアドバイスさせていただきます。
高知県のジビエ振興の一環で、高知県庁地下にある食堂用メニューとして開発。調理しやすく、シカの味が伝わり、満腹感や利益率などを考慮しながら、県庁食堂らしいメニューにしました。「シカのカツ」と「シカと豆腐のハンバーグ」を盛ることでお得感と満足度も重視。開店前から行列を生み、オープンと同時に売り切れるほど人気が出ました。(2018年11月〜)
シカやイノシシを資源として活かすためにも、全て自分のところで完結するのではなく、お金が循環するビジネスを行いたいと思い、日本一の燻製職人へ製造を委託。骨つきのシカ脚だけでなく、シカレバーやシカハツ、イノシシバラ肉まで、火の力でお肉の美味しさを最大限引き出してもらいました。室戸海洋深層水の塩だけを使い、ナラの原木で燻した燻製はメニューとして提供するだけでなく、お土産や贈り物にも喜ばれ、地方発送も行っておりました。(2014年8月〜)
(1)焼肉ではない、シカやイノシシ肉本来の美味しさが伝わること (2)店舗やシェフがいなくても提供できるジビエ料理(3)見た目のインパクトとインスタ映えすること。以上3点を重要視しながら開発したジビエBBQ。イベントでの集客力が抜群。県内外から注文が殺到した他、香港の観光フェアでも紹介され人気を集めました。(2014年10月〜)
「自社農園のブルーベリーを使い、コストをかけずに売れる商品を作るように」との社命から作ったのがこのかき氷。15年前製の古いかき氷機は粗削りにしかならないため、あえて時代に逆行して「懐かしい粗削り」を特徴に。また、500円の入場料をいただく有料施設だからこそ、お客様に喜んでいただける商品にするため「プチサイズ 200円」に設定。命題であった《低コスト》で《利益を生み》《売れる商品》になりました。(2012年)
まだ誰もシカを食べなかった2010年。
もっと気軽に「シカ」を「シカ」と意識せず食べて欲しいと願い、イベント用商品として開発。ターゲットは食への関心が高い女性。手書きで「お野菜たっぷり」「国産小麦」「天然酵母」「金賞受賞」などをキーワードで入れ、「このホットドッグ美味しそう」と消費者自らが連想するポップに仕上げました。県内のご当地グルメが競う「第2回土佐食-1グランプリ」でぶっちぎりの優勝。4年間で2万1895個食され、香美市のご当地グルメになりました。(高知県民35人に1人が食べた計算に)(2010年9月〜)
「本日の刺身盛り合わせ」があるならば「本日のジビエ盛り合わせ」があっても良いのではないかと思ったことから生まれたメニュー。お客様だけでなく、SNSを通じて見る不特定多数の方にも何のお肉を食べているのか知ってもらえたら楽しいだろうと考え、料理名の札を添えました。ご来店された方が、ほぼ全員ご注文くださるヌックスキッチンの代名詞となるメニューになりました。(2014年7月〜)
燻製を作るためには熟練の技術と経験が必要ですが、温風で乾かすジャーキーならば、スパイスの配合と肉の切り方さえ間違わなければ美味しいオリジナルメニューが作れます。こちらは、地元の商業高校生から「常温で流通できるシカ商品を作りたい」との要望を受けて開発した“商業ジャキー”です。赤身のシカ肉だからこそ生まれるおいしさに高校生も感動。化学調味料や保存料など無添加であることも、近年のトレンドにマッチしています。
「パブロバ」はニュージーランド発祥のお菓子。日本のイチゴのショートケーキと同じように、誕生日やクリスマスなど大切な記念日にはパブロバを食べます。メレンゲとは違い、外はサクサク、中はモッチリしたしっとり感が楽しめます。その上へ、甘くない上質の生クリームと季節のフルーツ、そしてパッションフルーツソースをたっぷりかけたら完成。パブロバを目的に夜遅くご来店くださるお客様も多く、本場ニュージーランド人には「母国で食べるよりもおいしい」と絶賛されました。
2012年に開発した利き肉セットを2018年にお弁当として商品化・販売しました。おいしいのはもちろん、楽しみながら学べる内容となるよう1週間悩みぬいて完成。NHKや各新聞でも取り上げられました。ちなみ意外と難関クイズとなり、全問不正解多数。全問正解者はほとんどいません。(利き肉セット 2012年11月〜 ・弁当2018年11月〜)
高知県大豊町に古くから伝わる、そば粉10割の「立川そば」をアレンジ。幅広い年齢層、特に立川そばを知らない若い年代にも食してもらえるよう、担々麺風に仕上げました。10種類のスパイスをブレンドすることで美味しい辛さにし、粗挽きのミンチを加え、そばに絡みやすく仕上げました。ベースのスープは和風のまま。立川そばの持ち味であるホッとする素朴な味わいがより引き立ちます。「第3回土佐食-1グランプリ」で準優勝。(2012年3月〜 )
「害獣駆除のためにシカを食べましょう」と謳うノボリが立っていた2009年。「シカ=ゴミを漁っている臭い肉」といったイメージを払拭し、「高知の山で育った健康で天然の赤身肉」として売り出すため、「土佐鹿」と銘打ち、シカ肉の特徴を前面に出した写真でそのおいしさを伝えました。地名を付けたシカのブランディングは日本初だったかもしれません。(エゾシカは蝦夷鹿という品種であり、高知の鹿は本州鹿に分類されます)
誰もシカ肉に見向きもしなかった2010年。シカの食害に悩む道の駅で販売するための商品として《お寿司×シカ》のこちらを開発しました。シカのカツ、シカのしぐれ煮、卵焼き、アボカド、人参など様々な食感と味わいが楽しめ、見た目も楽しいお寿司になりました。道の駅では一切れ200円で販売していましたが、毎回あっという間に完売するヒット商品に。この商品は「第1回シカ肉家庭料理コンテスト」で最優秀賞をいただきました。
第1回 四国ジビエグルメフェスタ
高知県大豊町にある「ゆとりすとパークおおとよ」で、2012年に初開催。ジビエという言葉が全く知られていなかったからこそ、あえて「ジビエ」で勝負。コンセプトは「お洒落でカジュアルなジビエ料理をボジョレーや音楽と気軽に楽しもう」 。ご当地グルメやB級グルメと一線を画すため、 出店者は四国内の人気飲食店を基本に、外国人シェフの出店を優先。勉強会やパネル写真展なども同時開催しました。一方、参加飲食店からは「シカ肉の入手方法」に関する問い合わせがあり、ニーズに合う加工施設を紹介することで「加工施設と飲食店を繋ぐ」という役目も果すことに成功。従来であれば閑散期ですが、当日は有料入場でありながら想定の 2 倍以上の 2,000 名を越える入園者がありました。
ジビエをきっかけに高知へ足を伸ばしてもらおうと、高知県庁とのコラボで行ったジビエBBQイベント。受付開始と同時に満員御礼。高知県内の他、東京や大阪からも多数の参加者が集まりました。都会でジビエを食べ慣れた方からも「高知のシカやイノシシがこんなにおいしいなんて」と驚きの声が挙がりました。「ジビエBBQ」が珍しかったこともあり、数々のメディアやブログで取り上げられました。(2015/11/8)
第2回 四国ジビエグルメフェスタ
2013年に開催した2回目は、前回よりもパワーアップし、四国で人気の飲食店27店舗が集結し、おいしいジビエ料理をご提供くださいました。また、飲食の他にも「利き肉コンテスト」や「猟師さんが教える射的コーナー」「スイーツ教室」「クラフト教室」「ポッカール」「山の問題を学べる勉強会」など多彩な内容に。四国内外から多くの方にご来場いただきました。
ジビエ&スイーツBBQ in モネの庭
高知県北川村にある「モネの庭」とのコラボ企画。園内にあるデッキを会場に、ジビエBBQと手作りスイーツが楽しめる内容に。12月という冬場の開催でしたが、普段なかなか味わえないジビエのBBQと外国風のスイーツがお客様の興味をそそり、予約開始10分で定員に達しキャンセル待ちとなりました。
ゆとりすとパーク 夏休みイベント
最寄りのインターから車で20分。標高800メートルの山の上に建つ有料複合型施設だからこそ、家族全員で来て一日中楽しめる夏休みイベントを目指しました。壁や冷蔵庫に貼って予定を確認しやすいよう、チラシはカレンダー形式にし、夏休み期間中、一度だけでなく、二度、三度の来園につながるような仕掛けをたくさん入れました。結果、夏休み期間中、連日たくさんのお客様で賑わい、前年比で入場者数3倍、売り上げ2倍に達しました。
婚活中の方々が集まりジビエBBQを楽しみながら交流を深めていただくイベントです。男性を中心に「婚活パーティーへの参加は抵抗があるけど、ジビエBBQならジビエを食べたいから参加したい」とのお声を多数いただきました。募集開始2日目で25名定員のところ、40名近い応募があり、県外からも多数のご参加をいただきました。全員参加型のBBQでしたのでコミュニケーションも取りやすかったと好評いただき、ジビエは婚活の垣根も低くすることを実感しました。(2015/12/13)
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